卵巣嚢腫(卵巣のう腫)
卵巣が腫れて大きくなってしまうことを「卵巣腫瘍(らんそうしゅよう)」と言います。卵巣腫瘍の約90%が卵巣嚢腫で、卵巣に水や粘液がたまりこぶしのように大きくなることもあります。卵巣嚢腫のほとんどは良性ですが、「充実性腫瘍」という硬いコブを伴うと悪性の場合があります。
妊娠初期には「絨毛性ゴナドトロピン」というホルモンの刺激で、卵巣が腫れやすくなります(ルテインのう胞)。この場合はだいたい妊娠12週以降は小さくなるので心配は要りません。しかしルテインのう胞ではなく卵巣嚢腫と診断され、直径5センチ以上になると手術が必要になることがあります。